AGA(男性型脱毛症)

AGA(男性型脱毛症)の症状・原因・治療法を解説

AGAの症状・原因・治療法を解説

AGA(男性型脱毛症)とは?

AGAとは男性型脱毛症とも呼ばれる脱毛症です。思春期に入った頃から髪の毛が薄くなっていくケースが多いです。

症状の現れ方はいろいろありますが、最初の症状として抜け毛が増えたことを体感する人が多く見受けられます。あまり実感がない人でも、髪が柔らかくなったり張りがなくなったりすると自覚し始めます。全体的にボリュームが失われていき、これまで通りのスタイリングが難しくなりやすいです。毛が細くなっていき、産毛ぐらいの太さになってしまうケースも珍しくありません。

AGAは進行型の脱毛症であるため、同時に生え際が後退していく点にも注意が必要です。放っておいても改善する可能性は低いので、できるだけ早く対処しなければなりません。

大抵の場合は、時間の経過とともに額の面積が次第に広がっていきます。さらに頭頂部も薄くなっていきます。順番は逆のケースもありますが、いずれにしてもその2方面のボリュームが著しく減りやすいです。いわゆるM字型とO字型であり、併発することも念頭に置いておく必要があります。

薄くなった箇所は、髪の毛の成長期が短くなっている状態です。側頭部は残りやすいですが、影響が生じないとは言い切れません。

AGAの原因は大きく分けて3つ

AGAの原因にはいろいろな種類があります。直接的に関係しているのはジヒドロテストステロン(DHT)という男性ホルモンの一種です。男性ホルモンの影響というと、毛深くなることをイメージする人も多いでしょう。しかし頭皮に関しては、毛髪の成長が妨げられると考えられています。

髪の毛を成長させるのは毛乳頭細胞です。その毛乳頭細胞にはジヒドロテストステロンをキャッチする受容体があります。ジヒドロテストステロンが受容体と結合すると毛髪を作る組織の活動が抑えられてしまい、成長できる期間が短くなってしまいます。

また、それと並んでストレスもAGAの原因としてよく挙げられます。ストレスが過多の状態になると、睡眠が阻害されるなど健康面に影響が現れやすいです。睡眠時間が減ると成長ホルモンの分泌が減ってしまうので、髪の毛が十分に成長できなくなることが考えられます。

遺伝もAGAの原因の1つとして広く認識されています。Xの染色体上にAGAの原因となり得る遺伝子が存在しています。Xの染色体は母親から受け継ぎます。そのため母方の遺伝が大きく関わるといわれています。

AGAの治療法を紹介!最も推奨されているのは投薬治療

AGA治療法の開発は意欲的に進められています。いろいろな方向からアプローチされていますが、そのなかでも中心といえるのは投薬治療です。例えば、フィナステリドを配合した内服薬はAGA治療に広く用いられています。フィナステリドは世界で初めて誕生したAGAの治療薬ということもあって認知度がとても高いです。

デュタステリドを配合した内服薬もAGA治療に広く使用されています。フィナステリドと同じくDHTの生成を抑制する働きのある薬です。

HARG療法も多くの注目を集めている治療の手段です。薄毛の部分に特殊な薬剤を注入することで、細胞を活性化させることが基本的なコンセプトになっています。成功すると痩せ細っていた毛髪は張りや艶を取り戻して生えてきます。太くなって生まれ変わったような状態になるのです。AGA以外にも円形脱毛症や、女性の薄毛も安全に改善できるのが特徴です。

さらに、植毛も治療法の1つとなっています。即効性の高い手段として人気があります。自分の毛髪を移植する方法が最も一般的です。後頭部などの比較的薄毛になりにくい場所の毛髪が使用されます。人工毛を移植する方法もあります。ただし、拒絶反応が出る可能性もあるため注意が必要です。事前にしっかりとメリットやデメリットを確認しておかなければなりません。